ご挨拶

令和の幕開けに向けて

令和の幕開けとなる今年・2019年8月に、当社は創業満14年を迎えます。

平成の渦中に当社を立ち上げ、物流ビジネスにおいて新たな価値創造を行うべく、暗中模索、日々苦闘の連続でしたが、常に顧客利益を最大化することが使命とする哲学は曲げることなく事業を推し進め、今ここで振り返って、ようやく曲がりなりにも当社独自のビジネスモデルを確立したと自負できる企業に育ってまいりました。
一昨年の11月には、顧客ニーズの拡大・高度化に対応していくため、九州・福岡において貨物運送事業を開始し、お陰様でこれまでほぼ順調に業容を拡大しており、事業の柱として太く、逞しく成長を続けております。
ノンアセット物流コンサルティング企業を標榜し事業を開始した当初からは予想もつかない事業展開には、改めて自らの来し方を振り返っても、時代の変化の早さ、ビジネスの不可思議さ・面白さを痛感するばかりです。

令和の時代を迎え、今後貨物運送事業を顧客のニーズに合わせて関西~関東へも拡大していく計画です。また、倉庫機能の必要性も高まっており、近い将来での展開を準備中です。
このように、当社は期せずして総合物流企業へと姿を変えつつあります。
もっともこれも、当社存立の証としている、顧客企業のニーズに答えることを追及してきた結果であり、決して事業の総花的展開、或いは単なる多角経営を志向したものではありません。顧客企業のニーズを満たし、顧客企業の核心的価値をより高めるために、より高度で効率的なサービスを提供していくために、多様なサービスを有機的に組み合わせ、タイムリーな対応ができる体制が必要とされたから、その結果としての多角化なのです。
顧客利益を極大化するために必要となる物流サービスを提供し続ける、そのためには君子豹変を辞さない、それが今日の当社を形作っています。

令和という新たな時代を迎え、物流企業もさらなる変革を求められています。
働き方改革への対応、生産性向上の実現、そしてなにより、物流企業として社会への貢献・価値提供の拡大を図っていき、物流企業の存在感・地位の向上を図る必要があると認識しています。

そのために、私たちは今後とも顧客企業の核心的価値はどこにあるのか、そしてその価値を向上させるために、私たちが物流周辺でお役に立てることは何か、を常に考え続けてまいります。そして、引き続き具体的なソリューションを提供していきます。それが私たち企業の核心的価値だからです。

20周年となる2025年に、一体どのような企業形態・組織となっているのか、私たち自身にも予想がつきません。もしかしたら、物流企業の枠を飛び越え、新たな企業グループを形成しているかもしれません。しかしそれも、常に顧客企業の成長、変化と足並みを揃えたものであることは変わり有りません。

株式会社ロジスコムQ 代表取締役

井上 裕文